必須なのにオプション?車の付属品カーマットやドアバイザーは必要か
カーマット(フロアマット)やドアバイザー(サイドバイザー)は、基本的にはオプション扱いのパーツなのですが、多くのディーラーが装備をすすめる付属品です。この記事では、カーマットやドアバイザーが本当に必要なのかどうか解説しています。
カーマットやドアバイザーは便利

カーマット(フロアマット)やドアバイザー(サイドバイザー)は、日本車を新車で購入する場合、オプション扱いでありながらも、ディーラーがすすめてくるパーツです。しかも、どちらか単独というわけではなく、なぜか両方セットのようについてくる場合もあります。フロアマットなら、車内の汚れを防ぐ一定の効果はあると考えられるので、多くの方が「あったほうがいい」と感じるかと思いますが、ドアバイザーのほうはどうでしょうか?何かデザインを邪魔しているような気がしないでもないのですが、皆様はいかがですか?
結論から先に言うと、カーマットもドアバイザーも、とても有用なパーツです。ただ、このオプションを選ばなくても、あとで社外品を購入するという考え方もあります。
オプションだけどカーマットは必要

日本車の新車を購入する場合、ほとんどのディーラーでカーマット(フロアマット)の装備をすすめられます。「あればおそらく便利だけど、それほど重要ではないんじゃないか…」と感じる方もおそらく多いはずです。カーマットは、小型車の場合はそれほどでもありませんが、クラスが上がるにつれて意外に高価になり、高級車になるとマットだけで10万円という場合もあります。たかがマット、されどマット。高級車になると、こんなに高いのです。
ただ、高級車であっても、カーマットはとても重宝するオプションパーツです。ここからは、その理由をご紹介していきましょう。
- 車内をきれいに保てる
- やはり車内をきれいに保つためには、カーマットがあったほうがよいでしょう。カーマットは、その車種専用に設計されているため、取り外しやすく、掃除が楽です。車の乗り降りは、多くの人が土足のまま行いますので、土や砂ぼこりの車内への侵入は避けられません。たとえ土足禁止にしたとしても、汚れないわけではないので、掃除機を使った定期的な清掃は必須です。そのため、取り外しが楽なカーマットを敷いておけば、極端な話、フロアはマットだけ清掃すればかなりきれいになります。
- インテリアとして大活躍
- カーマットを車内に装備すると、インテリアとして車内を高級な雰囲気に変えてくれます。純正のマットには少々地味な印象を持っている方もいらっしゃるかと思いますが、カーマットをセットするだけでも、インテリアの質感が増します。がらりと雰囲気を変えたい場合は、社外品のカーマットの中から、ご自身のイメージに近いものを選ぶとよいでしょう。
- カーマットは乗り心地アップにも貢献
- カーマットは、車のフロアからの振動を軽減させる効果があるので、乗り心地はアップします。小さな振動を、マットが吸収してくれるからです。振動はドライブフィールにも影響します。純正オプションでも、その効果は必ず実感できることでしょう。
- 車内の安全にも貢献
- 雨天時は、靴についた水分だけではなく、雨水がそのまま飛び込んでくることもあるので、特にフロアは湿りがちになります。カーマットが敷かれていないと滑りやすく、操作を誤ったり、乗車中のご家族がケガをしてしまったりする可能性が高くなりますが、カーマットを敷くだけで、このような事態はかなり防げるはずです。
社外品のカーマット

社外品のカーマットは、カー用品店などで購入可能です。純正品よりも値段が安い製品も多いのですが、社外品は汎用サイズのものが多く、どの車にもぴったりフィットするものではありません。しかし、近年は車種専用タイプのカーマットも登場していて、このようなタイプなら、インテリアのデザインや雰囲気を、かんたんにグレードアップできるでしょう。汎用品よりも値段は高くなりますが、車種によっては選択肢も豊富です。このような車種であれば、あえて純正品を選ぶ必要はないかもしれません。
社外品はラバータイプも選べる
純正品のカーマットは、ほとんどが起毛タイプで、車のインテリアに合わせたデザインになっています。したがって、掃除できるとはいえ、少していねいに扱ったほうがよいでしょう。社外品の場合は、ラバー製の製品が用意されていることがあります。ラバー製なら、それごと水をかけながら洗えるので、とても掃除が楽です。
ドアバイザーも必要?

ドアバイザー(サイドバイザー)は雨天時に重宝するオプションパーツです。特に車内で喫煙する方にとっては必需品といえます。ドアバイザーが装着された車は、雨天時に数センチだけ窓を開けて、室外にタバコの煙を逃がしてやることが可能です。もちろん、タバコを吸わない方でもこのような換気方法は使えますが、今の車はエアコンが装着されていて、エアコンだけで換気も十分に行えますので、それほど感動的なメリットはないかもしれません。以下にドアバイザーを装着するメリットとデメリットをご紹介しておきます。
ドアバイザー装着のメリット
ドアバイザーを装着することのメリットは、少し窓を開けるだけでシンプルに換気ができることです。暑い季節の屋外駐車時も、このようにして駐車しておけば、車内の温度上昇を少し抑えられるでしょう。ドアバイザーがあれば、このように駐車中の通気性が保たれます。真夏の課題を少しクリアできることはとても大きなメリットです。雨の侵入も防げるほか、黒やグレーなどのバイザーの場合は、光を遮る効果も得られます。
ドアバイザー装着のデメリット
一方、ドアバイザーを装着することで起きるデメリットもあります。いくつかありますが、多くの人が感じているのは、バイザーによる高速走行時の風切り音でしょう。これは、窓を開けたときに発生するもので、使いたいときに必ず発生してしまうので、大きなデメリットだといえます。ただ、バイザーのない車でも、同じことをすれば当然、音はうるさくなります。
車を洗う際も、バイザーにより細かい部分に手が行き届かなくなってしまうため、邪魔だと感じる方もいらっしゃいます。これも目立つデメリットといえるかもしれません。デザイン的にも邪魔に感じる方は比較的多いようです。実際、多くの外国車には、このドアバイザーは装着されていません。日本車でも、より走りに重点を置いた車種の場合はドアバイザーが装着されることはほとんどないので、ドアバイザーに必要性を感じないという方もいらっしゃると思います。
車内で喫煙する方にとっては、ドアバイザーを装着することで、ドライブは快適になるでしょう。ただ、そのほかの方にとっては、カーマットほどのメリットは感じられない可能性もあります。
まとめ

日本車の新車を購入すると、当たり前のようにすすめられるカーマットやドアバイザーですが、これを装着するかどうかは、オーナーが決めることです。純正品には、その車のイメージどおり調和するという魅力があります。しかし、少し乗ってみると、インテリアに物足りなさを感じてきたり、ガラッと雰囲気を変えたくなったりするものです。カーマットもドアバイザーも、現在は汎用品だけではなく、車種専用の社外品が販売されるようになっています。オプションのアクセサリーも、用途や好みに応じて選ぶと、カーライフはもっと充実したものになるでしょう。